1142 かみさま [詩・エッセイ]
やなせたかし先生責任編集の「投稿詩の季刊誌「詩とファンタジー」春萌号に、
僕の投稿した「かみさま」が掲載されました。
このブログにも二月に掲載したばかりなのですが、再掲載させて頂きます。
同じものを読みたくないと思われるお方はスルー願います。
残念なのは、
スペース不足でカラーページに掲載できなかった作品です 編集部とあります。
今迄に三度掲載して貰ったけれど、何れもスペース不足「星屑ひろい」の欄でした。
やなせたかし先生、一度くらいカラーページで掲載して下さいと、
不遜なことを言う僕でした。
「かみさま」
ぼくが三歳のころ
竹の棒をふりまわし
悪者の夏草を叩き斬りながら
かあちゃんと二人で
山道を歩いていた
かあちゃんの少し前を走っていると
山道の真ん中に
今までに見たこともない
恐ろしい姿かたちをした
怪物を見てしまった
ぼくは驚いて走ってもどり
かあちゃんにしがみついて報告した
「か か か かあちゃんかあちゃん
かみさまがいる かみさまが」
ぼくはけげんそうな顔をしている
かあちゃんの手を引っ張って
恐る恐る
かみさまのいる所へもどって見ると
かあちゃんは大きな声を出して
笑いだしてしまった
ぼくが見たかみさまとは
青大将が大きな口をあけて
蝦蟇蛙を呑み込んでいる最中の
姿だった
そんなグロテスクな姿が
どうして神様に見えたのだろう
僕はあれから
暦をぐるりと一回りして来たというのに
どうして
そんなことを言ったのか
未だに解らないでいる
2012-04-24 06:27
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コメント(36)
おはようございます
やなせたかしさんの「詩とファンタジー」にだなんて
最高ですね・・
未来さんの詩の素晴らしさがわかりますし、私も嬉しいです。
遅くなりましたが「おめでとうございます」
この詩も大好きです。
未来少年の驚きの様子が、目の前に展開しているように
よく見えます。
私も、子どもの頃の記憶がたくさんありますが、情景は浮かんでも
何故?という疑問を残している思い出があることを自覚しました。
未来さんの正直で素直な表現、なかなかできないと思います。
そんな表現力がとても素敵で羨ましいです☆
まとまりませんが、短い詩なのに、物語であると言えるほどに、
情景が見え、心の動きに引き込まれました☆
by スマイル (2012-04-24 07:21)
スマイルさんへ
ありがとうございます。
一番乗りで来て頂いて嬉しいです。
やなせたかし先生は高知の人で、その生き方に共感できて、
尊敬しています。
願わくば、カラーページに差し絵を描いてもらえるよう
これからも努力するつもりです。
何時も励まして頂いて感謝しています。
これからも宜しくお願いします。
by 未来 (2012-04-24 07:36)
あんぱんまんの作者の先生ですね〜♪
何度もスペース不足なんて、前回スペース不足
だったから今回は・・なんて考えないのでしょうか?
編集の方・・・
by oko (2012-04-24 08:22)
okoさんへ
そうなんです。
「手の平を太陽に・・・」の作詞者でもあるんですよね。
こうなったらスペース不足なんて言わせないような、
素晴らしい詩で応募します???
by 未来 (2012-04-24 09:06)
お早うございます。
やなせたかしさんは高知県出身です。孫がまだ小さかった頃アンパンマンミュージアムと記念館へは何度か訪れました。メルヘンの世界です。
未来さんの「かみさま」が掲載されたそうでおめでとうございます。
三度も掲載ですか〜 さすが未来さんの詩はプロ級なんですね(∩.∩)
by yakko (2012-04-24 09:07)
yakkoさんへ
ありがとうございます。
いえいえ、とんでもない・・・。
でも、有難いことで感謝しています。
高知は、我が古里の愛媛県のすぐそばなので、
高知は古里のように感じています。
やなせたかし先生は、古里の誇りです。
by 未来 (2012-04-24 09:18)
おはようございます^^
例えカラーページでなくても3度も掲載されたのですもの、凄い事ですよ。
おめでとうございます~w
by mimimomo (2012-04-24 09:41)
mimimomoさんへ
ありがとうございます。
mimimomoさんたちの励ましのお蔭で、
新しいものを書く勇気を与えて貰い感謝しています。
by 未来 (2012-04-24 09:57)
読んでいるうちに イメージが膨らんでいくの。
グロテスクなもの・・・日本で言えば仁王像 実は険しい顔の中に
慈愛があふれてる そんな気がする。
未来さんの作品は みずみずしくて 息づいてます。
by ゆうみ (2012-04-24 11:51)
すごいですね!おめでとうございます。
この詩、私も大好きです。
この詩を読んでいると、なんだか過去へタイムスリップした気分になります。
そしてほわんと気持ちよくなるんですよね、不思議。
by もももんがが (2012-04-24 17:03)
以前にも読みましたが、
イメージ湧くなぁ〜、ほんとリアル感が面白い。
by zak (2012-04-24 18:44)
投稿詩の季刊誌「詩とファンタジー」という冊子があるのですね。
カラーページのイメージがわかりませんが
でも3回も掲載されたんて すごいです!
未来さんの詩にはお母様が度々登場しますが
そのお母様を通して古き良き「昭和」という時代が見えてきます。
これからも楽しみにしています。
もちろんカラーページを期待していますね^^
by タックン (2012-04-24 20:50)
いつも情感溢れる詩、素晴らしいです。
そんな成果が形となって表れてよかったですね。
さすがです(笑)。
by ため息の午後 (2012-04-24 21:09)
ご心配頂きまして恐縮です、無事に復活いたしました、有難うございました^^
by リック (2012-04-25 06:19)
ゆうみさんへ
ありがとうございます。
子どもがイメージするものって、大人になってからでは
理解が出来ないところがありますね。
by 未来 (2012-04-25 07:34)
もももんががさんへ
ありがとうございます。
僕の想い出の中で一番古い想い出なんです。
母が、繰り返し繰り返し、その話をしていたので、
間違いなく一番古い想い出の証人なんです。
by 未来 (2012-04-25 07:39)
zakさんへ
ありがとうございます。
幼い頃から頭が悪くて記憶するのが苦手だったのですが、
不思議な事に、幼い頃の想い出は今も鮮明に残っています。
by 未来 (2012-04-25 07:42)
タックンさんへ
ありがとうございます。
最初は「詩とメルヘン」という月刊誌だったのですが、廃刊となり、
あらたに「詩とファンタジー」となって蘇りました。
いずれも、やなせたかし先生責任編集で今日にいたっております。
いつも元気が出て来るようなコメント、ありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
by 未来 (2012-04-25 07:52)
ため息の午後さんへ
ありがとうございます。
親はかねめのものは残してくれませんでしたが、
それ以上のものを残してくれたと、今頃になって
親に感謝しています。
by 未来 (2012-04-25 07:55)
リックさんへ
それは何よりです。
本当に良かったです。
こうしてみると、健康であることが何よりも有難いですね。
by 未来 (2012-04-25 07:59)
「詩とファンタジー」に掲載されるのですね♪
詩はこちらで拝見させて貰っていますが、
本誌も手に取って読ませて貰おうと思います。
やっぱりいい作品は評価されるものですよね。
とうふさんも頑張ろうっ!(笑)
by とうふさん (2012-04-25 15:06)
「詩とメルヘン」は昔、よく買っていました。
懐かしいです。
廃刊になったのは知っていましたが
今は「詩とファンタジー」という季刊になっているんですね。
by じゅりあん (2012-04-25 23:19)
とうふさんへ
ありがとうございます。
お手数をおかけして申し訳ないです。
とうふさんの童話も楽しみにしています。
by 未来 (2012-04-26 06:56)
じゅりあんさんへ
そうなんです。
「詩とメルヘン」は株式会社サンリオでしたが、
「詩とファンタジー」は、株式会社かまくら春秋社に代わりましたが、
責任編集者は同じ、やなせたかし先生です。
by 未来 (2012-04-26 07:01)
未来少年の感性はすばらしいですね。
考えてみれば、神様は美しいものというのは、根拠(証拠?)のない思い込み。美も醜も、善も悪も、すべてを含んだものが神さまであると、その時未来少年は直感したのでしょうか?
掲載おめでとうございます ^_^)/
by gwan3 (2012-04-26 10:58)
こんにちは、随分ご無沙汰してます。此れからも宜しく願います。
by 吉之輔 (2012-04-26 15:17)
三度も、掲載されるなんて、未来さん、素晴らしいですね!(*^_^*)
同じ詩でも、「龍の目」を読んでから、また、読んで見ると、お母さんとの繋がりが増して、また、以前読んだ時と、違った感じがしますよ。(*^_^*)
読めば読むほど、ますます、味が出る「詩」なのでしょう!(噛めば噛むほど、味が出るを引用)(笑)
by あゆさこ (2012-04-26 21:18)
gwan3さんへ
ありがとうございます。
とても、とても、とても出来の悪い子どもでした。
あれから半世紀以上たっているのに、どうしてあの言葉が出たのか
本人も理解に苦しんでいます。
by 未来 (2012-04-27 06:33)
吉之輔さんへ
いえいえ、とんでもありません。
こちらこそ、これからも宜しくお願い致します。
by 未来 (2012-04-27 06:35)
あゆさこさんへ
ありがとうございます。
そんな風に読んでもらえて嬉しいです。
僕は小さい頃から、まったく勉強のできない子どもだったのですが、
親から、その事について責められることもなく、
のんびり過ごせたのは有難かったと思っています。
by 未来 (2012-04-27 06:43)
永らくご無沙汰いたしました。
北国もようやく桜が咲き始め、やっとやっと春が来ました。
春が来たら心も少し軽くなり、気力も湧いてきました。
これからまたお邪魔させていただきます。
僕は蛇が大嫌いです。
道路で蛇の轢死体を見ただけで、暫くの間はその道路を通りません。
昔は青大将がいましたよね。
今はシマヘビのような(じっくり見ることなど有り得ません)のばかりで青大将らしきものは見掛けなくなりました。
by ミントパパ (2012-04-28 08:21)
ミントパパさんへ
それは良かったです。
やっぱりミントパパさんが元気でないと面白くありません。
桜が咲き始めましたか、ご馳走を食べてしまったものが、
人が食べているものを欲しがるようなものですが、
何か羨ましいですね。
この間、畑で青大将見ましたよ。
青大将は、こちらが踏んづけない限り噛みつかれることはありませんが、
ぼくも蛇類は苦手です。
by 未来 (2012-04-29 06:32)
ご掲載おめでとうございます!(*´∇`*)
by つなみ (2012-05-02 10:54)
つなみさんへ
ありがとうございます。
今度は、挿絵入りのカラーページでけいさいされるよう頑張ります。
by 未来 (2012-05-02 19:56)
何度ものご掲載、本当にすごいですね。
おめでとうございます。
詩の一つひとつから絵が見えてきますから、
カラーのページへの掲載も、もうすぐ♪
ちょっと遅いぐらいですけどね^^
by ゆめ乃 (2012-05-30 20:20)
ゆめ乃さんへ
ありがとうございます。
ゆめ乃さんのようなお方から、そんなことを言って頂くと、
穴があったら入りたい気持ちです。
by 未来 (2012-05-31 07:33)