1451 春のお茶 [詩・エッセイ]
「春のお茶」
すっかりご無沙汰をしてしまい、
もう忘れられてしまったのではないかと心配をしています。
インフルエンザの後遺症なのでしょうか?
頭がスカンポのようになり、
体調も悪くてゴロゴロしておりました。
だけど、
もうすぐ春です。
桜の蕾も、ふっくらとふくらんでいます。
花が咲くのも早そうですね。
桜の花と言えば、
四月八日は、
お釈迦様のお生まれになった日です。
そのお釈迦様の像に、
甘茶をそそぐのが灌仏会です。
花祭りとも、花供養ともいいます。
その甘茶は、ほのかに甘いお茶でした。
だけど、本物のお茶ではなく、
紫陽花の木の仲間で、
オオアマチャというものと、アマチャズルで作るのです。
甘いものに飢えていた子供時代、
この甘茶を、
お寺の人たちに一升瓶に入れてもらい家に持って帰るのが嬉しかった。
今の子供たちに、
そんなことを言っても理解してもらうのは難しいでしょうね。
でも、私は飲みたいです。
あの、ほのかに甘い香りのする
春のお茶を