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1469 どうして人間だけが美を追い求めるのだろう [詩・エッセイ]


「どうして人間だけが美を追い求めるのだろう」


これも思い上がった人間の傲慢さかもしれないが、

鳥も昆虫も獣たちも

蛇や魚や微生物たちだって

美を求めない代わりに本能の赴くままに生きている


こちら側から見ると

そんな風に見えるが

あちら側から見たら案に相違して

逆だったりするかもしれない


人間は

いつ頃から美を見い出し

美を掛け替えのないものとして

時には

艱難辛苦の果てに

美を追求するようになったのだろう


旧石器時代は

200万年から紀元前1万年の間とされている

その時代に作られた

単純な土偶には美の片鱗が伺われ

その後に作られた

岩壁に描かれた狩りの絵や

土器に描かれた造形は

近代絵画に勝るとも劣らないと言われているものまである


美を求める遺伝子は

太陽を絶対紳として崇め

月や星に祈り

花鳥風月を高らかに謡い

観光バスで

ぞろぞろうろうろ金魚の糞のように連なって

名勝旧跡を訪ね

花見や紅葉狩りに現を抜かしている姿は

美を追い求めてやまない

人間だけの特権なのかも知れない。






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1468 ゴミ [詩・エッセイ]


「ゴミ」


私は家内と二人だけで暮らしていますが、

ようこんなに溜まるものだと思うくらい、週に何回か出すゴミの量に驚いています。

なるべくごみの量を少なくしようと、

生ゴミは発酵させ畑の肥料にしていますが、

他のゴミの量に比べると、それは微々たるものです。

だけどやっぱり一番多いのは

買い物をしたときに出るプラスチックの容器やケースなどで、

新聞などによると、

何十年後の海には、

魚の量と同じくらいのプラスチック類のゴミが海に漂うと試算しています。

現在を生き居る我々は、

ただのほほんと生きているだけで、

地球に危害を加えあだなしているのかもしれません。


この詩は二十数年前に書いたもので、

産経新聞に掲載されたものですが、

ゴミの問題は、

大自然にとって、地球にとって、

益々大きな問題となり、

我々の生存を脅かすことになるのは間違いのない事実だ思います。


「ゴミ」


風も

太陽も

星も月も

空も雲も虹も

ゴミは出さない


雨や

雪も

河も海も魚も

ゴミは出さない


山も

森も

獣も鳥も虫も

ゴミは出さない


ありのままの天地万物に

無駄なごみなど

何一つない

みんな大切な物ばかり


たった一人だけ

人間だけが

ゴミを出しつづける




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