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1476 焚火 [詩・エッセイ]


「焚火」



霜柱が崩れ

白い煙は碧い空にのぼってゆく

枯れ木の燃える

こうばしい匂いと

パチパチとはじいて燃えるオレンジ色の

あたたかい炎に掌を翳していると

焚火のあたたかいぬくもりが芯までつたわり

体のなかから

石になっていたものが溶けてゆく


おでこが火照り

煙で眼がしょぼしょぼして

頬がゆるんでくると

炎のむこうから

少年のころのわたしが走って来る

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