1485 夜明けとともに [詩・エッセイ]
「夜明けとともに」
ビックバン宇宙論によると宇宙は138億年前に生まれたと言われています。
太陽系が属する天の川銀河が生まれたのが100億年前、
太陽の誕生が46億年前、
地球が誕生したのが45億年前、
海が生まれたのが40億年前、
最初の生命が生まれたのが39億年前、
最初の生命体は有機物とアミノ酸の化学反応によって生まれたといわれています。
我々の祖先である類人猿は700万年から500万年前に誕生、
そして人間の文明が生まれ、
ついこの間の100年くらい前までは、
夜明けとともに起き、
日が暮れれば寝る。
それがまっとうな人間のライフスタイルでした。
それから色んなものが発明され
文明は進歩しました。
そのテクノロジーの進歩により人間のライフスタイルに変化が生じ、
夜明けとともに起き、
日が暮れれば寝る。
という人間の根源的生活習慣が破壊されてしまうと、
人間は狂い始めてしまったのです。
親が我が子を惨たらしく虐めて殺し、
子は家に閉じ籠もり親を金属バットで殴り殺す。
か弱き児童を道連れにする殺人者もいれば、
誰でもよいから人を殺して見たかったと嘯く殺人者が蠢く地球。
こういう地球の近未来を予言した人がいます。
それは宇宙物理学のスティーヴン・W・ホーキング博士です。
「地球のように文明の発達した惑星は、全宇宙の中には二百万もあろうが、
それほど文明の発達した循環が狂いきわめて不安定になって、
宇宙全体の時間からすれば瞬間に近い時間帯の中で消滅してしまう」
この地球の狂った時間を取り戻し修復するのは、
夜明けとともに起き、
日が暮れれば寝る。
これに尽きると思うのです。