1486 アボガドの木 [詩・エッセイ]
「アボガドの木」
アボガドの実は芽を吹いて育つが越冬は出来ないと聞いていたが、
どうもそうではないらしい。
試しにと
アボガドの種をベランダーの鉢の土の中に埋めていたら、
何時ともなく
芽を吹いて可憐な顔を見せてくれていた。
それが10センチに育ち、
20センチに育ち、
芽が出てから一年近くなる今では90センチの背丈に育ち、
葉の色艶も、
姿形よく
華麗な美青年か美少女のように
嫋やかにに育っている。
途中で新芽をアブラムシに喰われ枯れてしまうのかと思っていたら、
葉っぱの六段目くらい下の葉っぱから
脇芽が吹き出し、
それが新芽のメインとなって育ち、
その長さだけで30センチの長さに育っている。
美しいものも、
幸福も、
意外なところに転がっているものである。