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1490 恥を知らない大人たち [詩・エッセイ]


「恥を知らない大人たち」


50年に一度の、100年に一度の

大雨と大嵐です。

自分の命は自分で守ってください。

それ迄に

聞いた事もないような切羽詰まったアナウンスを

私たちは何度聞いた事だろう


押し寄せる大津波のように深刻さを増す地球温暖化に

私たち大人は、

放っておけば誰かがどうにかしてくれるだろう。

まるで自分には関係ないと言わんばかりに

知らん顔の

頬被りを決め込んでいたら

巨大津波に襲われ、

集中豪雨の洪水に襲われ

巨大台風に襲われ

怪我をし

命を失くし

住む家まで失くしてしまった。


この母なる青い地球には

現在80億ちかい人間が住んでいるというのに

その大部分を為す大人たちは

無責任を絵に描いたような

知らん顔


たった一人

16才の少女が立ち上がって

恥を知らない大人たちに向かって叫んだ。


あなたたちは

空っぽの言葉で、私の夢と子供時代を奪い去った。

私たちは絶望に差し掛かっているのに、

話すことといえば金のことと、永遠の経済成長というおとぎ話だけ。


・・・それでも座視し続けているなら、

あなたたちは悪だ。


少女は国連で

悪魔の大統領(ダミヤン)に接近した時

恐ろしい貌で睨み付けた。





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1489 秋の風 [詩・エッセイ]


「秋の風」


一人ぼっちの畑に

陽は登り

夏の名残りを残して照り付ける太陽がいる


鍬を

振り上げ振り下ろし

畑を耕せば

塩辛い汗は潮のごとく押し寄せて来る


小屋の椅子に座ると

流れ落ちる汗に

そよ風が

そっと愛撫する


小鳥たちは耕したばかりの土のなかの虫を啄み

赤トンボは群れて空に舞い

白鷺は羽音を軋ませながら飛んでいる


しばしの至福

しばしの悦楽

老いてもなお生きる歓びを知る

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