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1489 秋の風 [詩・エッセイ]


「秋の風」


一人ぼっちの畑に

陽は登り

夏の名残りを残して照り付ける太陽がいる


鍬を

振り上げ振り下ろし

畑を耕せば

塩辛い汗は潮のごとく押し寄せて来る


小屋の椅子に座ると

流れ落ちる汗に

そよ風が

そっと愛撫する


小鳥たちは耕したばかりの土のなかの虫を啄み

赤トンボは群れて空に舞い

白鷺は羽音を軋ませながら飛んでいる


しばしの至福

しばしの悦楽

老いてもなお生きる歓びを知る

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