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1491 転倒騒動記 [詩・エッセイ]


「転倒騒動記」


自分だけは転倒などというみっともない騒動は起こさないだろうと思っていたのに、

朝起きてベッドから降りようとした途端立ち眩みがして

後頭部をしこたま強打してしまった。

大したことはないと思っていたのに顔を洗うのさえ頭を揺らすと痛い。

冬野菜の植え付けが忙しい時期である。

カンカン照りの日中からコンクリートのように硬い畑を鍬で耕す。

周りからは狂気の沙汰と非難される。

であったが、

余りも体調が悪いので掛り付けの医者に行き、

MRIの検査を受けるが異常なしとのこと、

この医者も能天気である。


忙しいので畑作業を続けるが、

それでも頭を揺らすと痛いので、

専門医の脳外科に行って診察を受けると、

脳内に出血しているとのこと、当日なら即入院だったとか、

出血した場所が良かったとのこと、

薬で治療しながら二週間は様子を見るとのこと。

二週間後に行くと、

出血の量が増えているとのこと。

最悪かと思ったら、

今度は三週間様子を見るとのこと。

この医者も能天気だ。


何かあったら直ぐに来いとのことであったが、

良いのか、それとも悪いのか、サッパリ分からない。

おもわず、

これは何じゃと思わず思ってしまった。

最悪の時は、

脳に穴をあけて血を出すとのこと、

この先生もお気楽である?


先生たちは能天気でいいけど、

私は家の嫁さんに拘束されてしまい身動きが取れない、

せめて先生と家の嫁さんを足して

二で割ってほしい。


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