「童話・ゴリラの王様」の再挑戦
私はこれまで五冊の本を自費出版してきましたが、
その中でたった一冊だけ店頭に並ばなかった作品があります。
それが「童話・ゴリラの王様」でした。
「童話・ゴリラの王様」を読んで頂いた、
産経新聞の朝刊に掲載されている「朝の詩」の選者であられた詩新川和江先生は、
「飽食の時代に育った現代の子供たちに、是非読ませたい本です」
と書いて下さり、
NHK大河ドラマ「太閤記」「源義経」「樅木は残った」などを演出された吉田直哉先生は、
「志の高い傑作の誕生を心からお祝い申し上げます」
と書いて下さいました。
その他の著名人や一般の人たちからも沢山のお褒めのお言葉を頂いております。
そんなに期待していた作品だったのに、
出版元の新風舎が倒産したのを
発売日の一週間前の2008年1月8日朝のNHKニュースで知りました。
その日は絶望の日となりましたが、
一つだけ好いことがありました。
それは、出版社の倉庫に「童話・ゴリラの王様」が500冊だけ残っていたのです。
私は藁にでも縋り付く思いで、
友人や知り合い、地方自治体の方々や、全国の図書館の方々に葉書や手紙を送り、
「童話・ゴリラの王様」の購入を依頼したのでした。
この世には、
捨てる神があれば、拾ってくれる神も居るものです。
その500冊は
年内に全て完売してしまったのです。
自分の書いた作品のうちでも最も好きな作品でもありますし、
これがまともに店頭に並んでいたなら、
もっと違った運命もあったのではないかと手前勝手なことを思っておりました。
そんな思いは近年ますます強くなり、
あらためて再挑戦をすることを決意をした次第です。
絵を描いて下さった「ひだかきょうこ」さんの賛同もあり、
信頼できる出版社「パブリック・ブレイン」さんのご協力を戴いて、
新しい編集の下に、
新生「ゴリラの王様」を誕生させたいと願っております。
どうか皆様方も、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
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