1495 五つの名前 [詩・エッセイ]
(水桶の近くに自然に生えて来たノジギクによく似た花?)
「五つの名前」
人が穏やかに
波風立てずにまあるく生きるのには
五つの名前があるといい
名前が一つだけでは窮屈であり疲れてしまう
一つは
家族の中の私
家族だけのための名前
一つは
学び舎の中の私
学生としてだけの私
一つは
会社の中の私
会社だけのための名前
一つは
社会人の一人としての私
社会人としての名前
一つは
私だけの私
私だけのための私の名前
みんな
それぞれの私がいて それぞれの役目をする
名前は五つあるといい