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1471 宝物 [詩・エッセイ]


宝物」


好い事なんか何一つなかったと

嘆き悲しむ人よ

辛い事や悲しい事なんか烏にでもくれてやろう

怒りや憎しみなんか豚の餌にでもしてやろう


そして

心静かに思い出そう

好い事だって一杯あったじゃないか


凍えてしまいそうな日に

お母さんに抱きしめられ温めてもらったこともあったし

川遊びで

お父さんと一緒に魚を摑まえたこともあった

家族みんなで賑やかに

肉を取り合って兎鍋を食べたことだってあったじゃないか


その他にも

好い事は

一杯あったじゃないか

楽しい事も

一杯あったじゃないか

泣きたいほど嬉しかったことだって

一杯あったじゃないか

生きていて好かったと

心から思ったことだってあったじゃないか


辛い事や悲しい事を思い出すよりも

あなたを愛してくれた人のことを

思い出そう

怒りや憎しみを想い出すよりも

あなたを大切にしてくれた人のことを

思い出そう


そんな人の想い出こそが

あなたの生きる糧になるのだから

あなたの掛け替えのない宝物なのだから

いつだって

その宝物が取り出せるように

心の中の

一番大切な所にしまっておこう


その場所を

きれいに掃除して



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1470 続々女郎蜘蛛・奇跡 [詩・エッセイ]


「続々女郎蜘蛛・奇跡」


私は何にでも感動する性格だからかもしれないが、

これも奇跡のような話だと思った。


一回目に、

タラの木の葉っぱと小屋を結んで女郎蜘蛛が蜘蛛の巣を作った話を書いた。

二回目で、

タラの木の葉っぱが落ちて蜘蛛の巣が消滅してしまい、

小屋の入口に新たに蜘蛛の巣を作った話を書いた。


11月2日、

友人たちと宴会をするため、

その小屋で、

釘を打つ大工仕事をしたら振動に驚いたのか、

女郎蜘蛛は逃げ出してしまい行方不明になってしまった。


12月11日、

探しても見つからなかった、

その女郎蜘蛛に再会したのである。

それも、

その女郎蜘蛛が巣を張っていた真下の小石の上を歩いているのである。

後五センチズレていたら踏み潰すところであった。

一か月と九日ぶりの再会であった。

それは奇跡のような再会であったが、

何処かで子供を産んできたのであろうか、

パンパンに膨れ上がっていたお腹は引き締まり小さくなっていた。

掌に乗せるともぞもぞと動いて腕を這うので、

小屋の柱に移してやると、

蜘蛛の巣を張っていた所まで登り蜘蛛の糸を貼り始めたのである。

それも、わずかしか張ることができないが、

(申し訳ない、蜘蛛の巣は居なくなってから邪魔になるので取っ払ってしまっていた)

信じられない光景であった。


しかし、女郎蜘蛛は越冬して生き延びる力は無い、

女郎蜘蛛が卵嚢の中に産んだ無数の卵だけが生きられるのだ。

二三日前草むらで見つけた揚羽蝶を思い出す。

もう飛べない揚羽蝶は弱弱しく踠いていた。


その揚羽蝶に、

私は囁きかけた。

「僕たちは仲間なんだよね」と。


女郎蜘蛛が蜘蛛の巣を張っていた枝に、

小さな蛙が突き刺さっていた。

これも奇跡

百舌がこんな所まで飛んで来て生贄を置いて行くなんて。

それも同じ枝に?






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